- 池田 敬. 2025. 人と野生動物の軋轢を緩和するための研究:長期モニタリングの重要性. 哺乳類科学 65 (1): 71-75. https://doi.org/10.11238/mammalianscience.65.71
- 池田 敬. 2021. 実学から見たニホンジカやイノシシの個体数管理. Wildlife Forum 26 (1): 26-27. https://doi.org/10.20798/wildlifeforum.26.1_26

<研究室概要>
近年,ニホンジカやイノシシ,クマ類の大型野生動物は,生息数が全国各地で増加し,分布が拡大しています(クマ類は紀伊山地・四国を除く)。その結果,これら野生動物による問題は,農地や森林への被害だけではなく,市街地や国立公園での人身被害,高山帯や湿原での生態系被害などが発生しています。これらの大型野生動物における被害を緩和させるためには,「個体数管理」,「生息地管理」,「被害管理」の3つの概念を適切に実践する必要があります。当研究室は,研究室での取り組みを通して,これらの概念を理解した人材を,研究者だけではなく行政や民間企業に輩出することを目指しています。

「孫子」という兵法書に,
「彼れを知り己を知れば百戦殆(あや)うからず。
彼れを知らずして己れを知れば,一勝一負す。
彼れを知らず己れを知らざれば,戦う毎に必らず殆うし」
という節があります。これらの節は,「敵と味方の現状を同時に知る場合は,戦いに敗れることはない。敵の現状を知らず,ただ味方の現状だけを知って戦うとき,勝敗は半々である。味方の現状を知らない者は,戦いのたびに敗北する危険性が高い」という意味です。人間と野生動物は敵味方ではありませんが,野生動物の生態を把握するだけではなく,人間側の現状も把握しなければ,野生動物管理を適切に実践することはできません。

<2025年度 研究室メンバー>
(修士課程)
・M1 宮本 祥隆:木曽駒ヶ岳におけるアカギツネの食性の季節変化および標高間での違い(@木曽駒ヶ岳)
(学士課程)
・B4 田中 涼音:ニホンジカ低密度地域のおけるニホンカモシカの生息地利用(@御嶽山)
・B4 辻 明日香:仙丈ヶ岳におけるニホンジカ対策に対する登山者の意識構造(@仙丈ヶ岳)
・B4 渡邊 七香: